制作記録

【参考レシピ】ポロシャツあき(前開き)の縫い方

型紙はSHOP|MUU(A3、A4印刷:300円)で販売中。
(※PDFダウンロード型紙です)

パネルライン or でこぼこカーブのオプションパーツを使用して、襟ぐりをポロシャツあき(前開き)に縫う手順を紹介します。

準備として、オプションパーツにある前見頃と後見頃の部分パーツを2枚用意。

パネルライン or でこぼこカーブ or シンプルTの前見頃、後見頃にそれぞれ貼り合わせてから使用します。

⚠オプションパーツを貼ることにより、襟ぐりの寸法を調整しています。前開きにする場合は忘れずに貼り合わせてください。

※貼り合わせずに型紙を使用すると、見頃の襟ぐりとパーツの寸法が合いません。

ニットの伸縮性を利用した縫い方になるので、見頃が布帛の場合にはご使用にならないようご注意ください⚠️

前見返しに接着芯を貼り、端処理。アイロンで折り目をつける

前見返しのパーツを用意。裏側へ接着芯を貼っておきます。(クライ・ムキさんの万能接着芯を使用しました🙏)

左右と下の端をロックミシン or ジグザグミシンで端処理しておきます。

接着芯を貼った裏側を上にして、女の子用(左前)はアイロンで前端になるの線を左から山折り、谷折りにアイロンで折ります。

男の子用(右前)は、前端になる線を左から谷折り、山折りにアイロンで折ります。(反転写真になりますが、ご了承ください…🙏)

前中心となる位置へ3箇所、チャコペンで印をつけます。さらに、縫い止まり位置(最後に四角く縫う上の角)にも印をつけます。

上の写真は左前(女の子用)の折り方になります。

前見頃に、アイロン定規などを使って、襟ぐりの前中心から裾まで垂直になるように、アイロンで折り目をつけます。

前見頃と前見返しを縫い合わせる

前身頃と前見返しを中表に重ねて、ズレないようにまち針で仮止めします。

山折りにした折り目の上を、縫い止まりまで縫います。

さらに、縫い目から左右を2mm、縫い止まりの先がややカーブの山になるように縫います。(※縫い目の長さはなるべく細かく!)

真ん中の縫い目の上を、縫い止まりのキワまでカットします。(※あきどまりの縫い目は切ってしまわないように注意⚠️)

前見返しを切り込みから裏側へ折り返します。

縫い止まりのキワまで切り込んだ部分はシワが生じるので、アイロンで消すように伸ばしながら整えます。

あまりキレイにならないな?と思った方は、切り込みが足りない可能性がありますので、ギリギリの際まで切り込みを入れてください。(※あきどまりの縫い目を切ってしまわないように注意⚠️)

前見返しは、始めにつけた折り目にそって折ります。

肩を縫い合わせる

前身頃と後見頃を中表に合わせて、肩を縫い代1cmを縫います。

襟を作る

表襟と裏襟を用意し、表襟の裏側に接着芯を貼ります。(※写真は丸襟です。セーラー襟ほかも同じように縫います)

裏襟が下になるよう表襟と中表に重ねて、裏襟が約2mmはみ出るように仮止め。(※表へ返した時に、裏地を控えるため2mmずらしています)

襟の外側を縫い代1cmにぐるりと縫います。(※襟ぐり部分は縫いません)

シャツ襟の場合は、上の写真の点線をぐるりと縫います。(※襟ぐり部分は縫いません)

縫い代を5mm幅にカット、角も斜めにカットしたら、表へひっくり返してアイロンで整えます。

お好みで、襟の周囲をコバステッチで押さえます。

襟と見頃を縫い合わせる

見頃の上に襟をのせ、前見返しで挟むように両端を前中心へ合わせて仮止めします。

スラッシュ部分は、このようにねじれた状態になりますが、また後ほどアイロンで整えます。

幅2.5cmのバイアス布を用意します。ニットは伸びるので、横方向に裁断したものでもOK。

参考写真は共布のニット地ですが、端が丸まっており分かりづらくてすみません、、💦

布帛でもOK。本体の生地に合わせて、なるべく薄手の物を用意します。

見頃、襟、前見返しの上に、バイアス布を中表にのせて仮止めします。

バイアス布の長さは、前見返しの両端から1.5cmはみ出たところでカットします。

前見返しをひっくり返して、アイロンで整えます。

ぐるりと縫ったところです。

縫い代を幅5mmにカット。

前立ての上側になる方の前端角を、斜めにカット。(※縫い代がごろつくため)

カーブには細かく切り込みを入れます。

バイアス布で縫い代をつつむように、布端を縫い目の線へ合わせて2つ折り、さらに前見返しを表へひっくり返して角を整え、縫い代を包んでバイアス布を3つ折り、端をコバステッチします。(コバステッチは、前見返しの中心あたりの位置から反対側の中心あたりまで)

(※2つ折りした時の仮止めにはアイロン接着テープ、布用スティックのりが便利です◎)

アイロンで整えたら…襟がつきました!🕊

縫い止まり位置をステッチで押さえる

前見頃をぺろっとめくります。

前見返しの重なり部分をZ字に押さえステッチします。

近くで見ると、こんな形。

前あきの端部分も、お好みで縫い止まりまでコバステッチします。

前あき部分をまっすぐ整えて、縫い止まりの近くをまち針で仮止めします。

縫い止まりから上へ、縦5mm横2.0cmの四角く縫ったら、ポロシャツあきの完成です✨

あき止まり部分には力が加わるので、何度も重ね縫いしておくと安心です。

仕上げに、上から1cm・あき止まりまでの中間の2箇所へ、ボタンホールを開けます(もしくはスナップボタン)

ボタンホールの上端から下へ2mmの位置にボタンをつけたら、襟の完成です!

ボタンのつけ方は、こちらの記事も参考にして頂ければと思います。

佐藤 貴美枝 (著):工夫されたあきの縫い方