【職業用ミシン】ボタンホーラーの取り付け方。家庭用ミシンとの比較
直線しか縫えない…と思っていた職業用ミシンですが、ボタンホーラーなるものがあれば、職業用ミシンでもボタンホールが縫えると知り。
現役の家庭用ミシンがあるのに、好奇心から買ってしまいました😂
購入を迷っている方の参考になりますように…
使用したボタンホーラー
ブラザー精機工業(株)の、B-6TAです。
職業用ミシンは、JUKIのSL-700EX。
本体、針板カバー、コマ取り出し用器具、ネジが2本が付属されていましたが…
結論からお話しすると、使用したのは本体と取り出し用器具のみ。
コマは、ボタンの大きさに合わせて使い分けが必要です。
1.0・1.3・1.6・1.8・2.1cmと種類があり、1.0cmは予め装着されています。あとは別途購入。
ハトメ穴つきのボタンホールは、1.6・1.8・2.1・2.4cmがあります。
針板カバーについてですが…
この針板カバーはブラザーのミシンに合わせて作られたのかな…?と思うほど全く合わない🤯
ネジ穴はあそびがあって針板カバーが動くし、針板カバーの両端は湾曲していてネジを締めても浮いた状態…。
これでは、針がカバーに当たる可能性大で危険すぎるので、使用しない事にしました💦(今のところカバー無しで支障はありませんが、何か見つかれば追記します🙏)
コマの交換方法
コマの位置は、ダイヤルを回すと動きます。
(なんともアナログ)
コマの爪が1番手前にくる位置で、縫い始めます。また、取り外す時も1番手前の位置にします。
こちらは、コマが1番手前に来ていない状態。
縫い始めの位置が違うと、思った位置に縫うことが出来ないため、必ずコマが1番手前にくる状態で縫い始めること。
コマ取り出し用器具を、コマの下の隙間へ入れます。(結構せまいです)
奥まで器具を入れて、カチッと音が鳴ればOK。
手前へ引き出すと、コマが取り出せます。
コマを入れるときは、取り出した時と同じ向きで平行に穴へ差し込み、カチッと音が鳴ればOK。
ボタンホーラーの取り付け方
縫い目の長さはゼロ。ドロップフィード(送り歯を下げた状態)にします。
押さえのネジを外します。
①が針のネジへハマるように奥から差し込み、②のネジ穴を合わせます。
押さえのネジを確実に締めます。
これで、ボタンホーラーの取り付け完了です。
あとは、布を下に敷き、位置を合わせて縫うだけ。
針板カバーは使用しませんでしたが、縫製トラブルは特にありませんでした。(また何かあれば追記します✍)
ボタンホールの比較
ボタンホールを縫う時は、1,000針/分と取説にあるので、速度調整つまみを中速以下にしておけば、ひとまず安心…低速であればあるほど安心。
ガッチャン、ガッチャン、と歯車とコマが噛み合わさって、ボタンホーラーが布を動かしながら縫っていきます。
重ね縫いをすることで、厚みと密度が増します。
家庭用ミシンと違い、ぽけ〜っと眺めていないといけない点が難点かな…
縫い目は、思った以上に綺麗でした。🪡
上糸と下糸、どちらもスパン糸60番。
(裏側は分かりやすく、左右反転しています)
右から…重ね縫いなしの1周、続けて2周、3周重ね縫いをした縫い目です。
2周でも綺麗かな、と思うけど、3周もすればもっと綺麗で丈夫。
こちらは、上下ともスパン糸90番。
スパン60番よりも厚みが気にならず、自然。
3周でもいいかなと思ったけれど、4周くらいが好きかもしれない。
少し違う糸でも縫ってみました。
左側は、上下とも太い糸(スパン30番)。2周で丁度良い感じ。
右側は、上糸がスパン60番で、下糸がウーリー。3周で丁度良く感じました。
下糸をウーリー糸にするとほつれにくくなるので、いつもはこの組み合わせで縫っています。
家庭用ミシンとの比較
ずっとお世話になっている、わが家の家庭用ミシン。
シンガーのモナミヌゥα/SC300です。
(購入時の価格は、5万円くらい)
振り幅は5.0。縫い目の長さは、1番細かい0.3です。
すべて、上下ともにスパン90番です。
家庭用ミシンは、薄地用のボタンホール(左側)と普通地用のボタンホール(左から2番目)を使用しました。
職業用ミシンか…家庭用ミシンか…
わが家の家庭用ミシンだと、これだけの種類のボタンホールがあるんですよね。(長さも自在…)
どちらのボタンホールが良いか、と言われるとやっぱり、家庭用ミシンかな…と思うのですが、職業用ミシンでもボタンホールが縫えるのは、すごく強い。
1台だけ購入するなら、職業用ミシンか…家庭用ミシンか…
で迷われる方も多いと思うのですが、馬力も速さもある職業用ミシン。
端処理を工夫することで、職業用ミシン1台でも、充分服作りが楽しめるんじゃないかな、と思いました。
ご参考になれば幸いです。