前回、JUKI MO-114Dの糸通しを紹介しましたが、今回は糸調子の合わせ方を紹介します!
それぞれ合わせ方があると思うのですが、これは私の自己流です。
MO-114DN、MO-114DMも、合わせ方は同じですね。
糸調子とは何かというと、それぞれの糸が引っ張り合う強さのことなのですが、そのバランスが取れていないと、縫い目が弱くなってしまうんですね。
自動糸調子の機能がついたロックミシンもあって、もちろん便利なのですが、すべての布地に対応できるわけではないので、糸調子の合わせ方は覚えておいて損はないと思います。
とはいっても、ロックミシンの糸調子の調整は、簡単にできます。
私も、ロックミシンの使用歴は1年ですが、天竺ニット、ベア天、ダブルガーゼ、コール天、いろんな布地を縫えています。
それでは、糸調子を合わせていきましょう!
まず、こちらが理想の綺麗な縫い目です。
上が表の縫い目で、下が裏の縫い目ですね。
表の縫い目は、上ルーパー糸。
裏の縫い目は、下ルーパー糸がジグザグに並んでいます。
その縫い目の下を点々と通っているのが、左針糸。
真ん中を通っているのが、右針糸です。
今回は、薄手のシルケットスムースニットで解説していきます。ちょうど、自分用にパンツを作っている途中でした笑
おおよその値に、ダイヤルを合わせる。
使用する糸が、スパン糸のときは、
ダイヤルを “4” にして始めます。
使用する糸が、ウーリー糸のときは、
ダイヤルを “1” にして始めます。
今回は、
左針:スパン#60、右針:スパン#60
上ルーパー:ウーリー糸、下ルーパー:ウーリー糸 なので、
左針: “4”、右針: “4” 、
上ルーパー: “1” 、下ルーパー: “1” にダイヤルを合わせて、調整していきます。
かがり幅切り替えつまみは、向こう側に。
送り調節つまみは、”2”。差動つまみは、“N”。
下メス調節つまみは、“3” にしました。
ハギレで試し縫いをして、調整。
1回目です。ハギレで縫ってみました。
上が表で、下が裏の縫い目です。
表の縫い目の上部分に、下ルーパー糸がはみ出ちゃっています。波打ってみえる部分ですね。この場合、
- 下ルーパー糸の引っ張る力が弱いので、下ルーパーのダイヤルを大きくする。
- 上ルーパー糸が強すぎるので、上ルーパーのダイヤルを小さくする。
のどちらか、もしくは両方を調整します。
上ルーパーは、これ以上小さくできないので、
下ルーパー糸を大きくします。
“1” → “3” へ、思い切って大きくしました。
(基本的には、0.5目盛りずつ調整するのが理想です;)
2回目を縫ってみました。
上ルーパー糸と下ルーパー糸が、綺麗になりました。
今度は、左針糸と右針糸をみます。
左針糸(一番下の縫い目)が、若干わっかになっているのが分かるでしょうか。
右針糸は、問題ないようです。この場合、
- 左針糸が弱いので、左針糸のダイヤルを大きくします。
“4” → “5” へ、大きくしました。
3回目を縫ってみます。
ほぼ綺麗になりました。ただ、裏の縫い目の中の布地が、少しカールしているのが気になります。この場合、
- 下メス調節つまみを小さくする。
- 上ルーパーと下ルーパーのダイヤルを小さくする。
どちらか、もしくは両方をします。
縫い目より、布地が短くなっている場合は、この逆ですね。
上ルーパー糸は、これ以上小さくできないので、下メス調節つまみを小さくします。
“3” → “2” へ、小さくしました。
4回目を縫ってみましょう。
これで、綺麗な縫い目の完成です!
まとめ
薄手のシルケットスムースニットを使った、2本針4本糸ロックの糸調子は、最終的に以下の通りになりました。
左針糸:「5」
右針糸:「4」
上ルーパー糸:「1」
下ルーパー糸:「3」
次回は、全巻き縫いを紹介したいと思います。
スカートのフリルの裾に使われている縫い目ですね。
それでは!