*完成写真を更新、ボタンホールについて追記しました⇩(2021.3.25)




材料

- 布地:用尺は型紙1枚目を参照のこと。
夏はダブルガーゼ、ブロードなど。冬はフランネルなどがお勧めです。
今回は、ダブルガーゼを使用します。
- パイピングコード:必要分は型紙1枚目を参照のこと
(※お好みで無しでも◎)
縫い代に厚みが出ないよう、なるべく薄手のものが良いです。手づくりする場合は、直径3mmの紐とバイアスカットした布(幅2.8cm、薄手は3.5cm)を用意 - 接着芯:クライ・ムキさんの万能接着芯を使用
(※ダブルガーゼ・薄手・ニット素材以外は、肩の伸びどめだけで大丈夫です◎) - 伸び止めテープ:洋裁材料店ヨシミさんのSTKストレートテープ幅12mmを使用
- ボタン:5個
- (120サイズのみ6個)
- パジャマ用の織りゴム幅18mm×型紙指定の長さ or お子様に合わせて調整
⚠パンツウエストの縫い代は0.7cmと2.2cmの3つ折りになっています。お好きな幅のゴムは、縫い代を調整してください。
(※ちびフリルつきアレンジは10コールゴム幅7mmを用意)
使用した道具
- ミシン針11号
※ダブルガーゼは9号を使用 - チャコペン(水で消えるタイプ)
- 型紙を押さえるウェイト
- 裁ちばさみ
- アイロン&アイロンマット
- クッキングペーパー(アイロンの当て布)
- ロータリーカッター
- カッターマット
- 定規
- 職業用ミシン、家庭用ミシン
(※パイピングコードをつける際、コンシール押さえを使用します) - ロックミシン
(※縫い代を2つ折り&パイピング処理でも◎) - 仮止めクリップ
まち針よりも簡単安全。布に穴があきません◎ - アイロン接着テープor布用スティックのり
仮止めに使います。あればとても便利です◎
芯貼りと裁断

水通し、地直しを終えたら型紙1枚目の裁断図を参考に、型紙の矢印が縦地になるよう配置します。
(※生地の上下は、布端にあるブランドロゴの始まりが上です)
チャコペンで型紙、合印を写します。
(※定規で型紙を押さえながら線を引くと手早いです)
ボタンホールの位置はあくまで目安なので、完成後に印付けすることをお勧めします。

ここでポイント。見頃の裾、パンツのウエスト、パンツポケット口は、出来上がり線と3つ折り分の2本線を引きます。
(端から3cm、端から5cm)

裁ちばさみで線より大きめに粗くカット。パーツ名をマスキングテープへ書いて貼っておくと安心です。
そして、あとで股下に補強としてつける力布(縦8cm×幅2.5cm)もカットしておきます。

次に、図の色がついている箇所に、接着芯&伸び止めテープを貼ります。
(※ダブルガーゼ・薄手・ニット素材以外は、肩の伸びどめと前後見返しだけで大丈夫です◎)
- 前見返し×2枚
- 後見返し
- 襟
(※表1枚のみ) - パンツのウエスト縫い代×2枚(幅3cm)
- パンツのポケット口縫い代(幅3cm)
- 見頃の裾縫い代(幅3cm)
- 見頃ポケット折り返し
- 裾折り返し
- 袖折り返し
- 縦8cm×幅2.5cmの力布
(※ダブルガーゼや薄手素材のみ) - 見頃の肩(※前側のみ)
↑伸び止めストレート幅12mm - 見頃の前端(※裾から襟ぐり2番目の合印まで)
↑伸び止めストレート幅12mm - 見頃のアームホール
↑万能接着芯を幅12mmに切って貼ります - 見頃ポケットの周囲(※上は貼らない)
↑伸び止めストレート幅12mm - パンツポケットの周囲
↑伸び止めストレート幅12mm - パンツの前後股ぐり(※右側1枚のみ)
↑伸び止めストレート幅12mm
全て、裏側に貼っていきます。

袖ぐりのカーブは、接着芯を1.2cm幅にカットしたものを貼ります。伸び止めストレートを貼ると、袖ぐりのカーブで引きつってしまうため…もしあれば、ハーフバイアスの伸び止めテープ幅12mmを貼ります。

アイロンを用意、当て布にはクッキングペーパーを使用して、中温で20秒。あとで剥がれないよう全面をしっかり貼ります。

接着芯が貼れたら、裁ちバサミorロータリーカッターでチャコペンの線にそって切っていきましょう。
切る前に接着芯を貼らないと、歪みが生じやすく…ダブルガーゼは特に歪みやすいので、丁寧に作業していきます🌱
縫製
わーーー下準備が長かった!やっとミシンが使えますね笑
縫い合わせの糸は、スパン60番。端処理にロックミシン(糸は全てスパン90番)を使用しますが、無しでも◎
ミシンを準備して…さっそく縫っていきましょう🌱
1.パイピングコードをつける(※無しでも◎)
パイピングコードは、
- 襟
- 前見返し×2
- 裾折り返し×2
- 袖折り返し×2
- 見頃ポケット折り返し
へ縫いつけます。100サイズで3mくらい。(※必要分は型紙1枚目を参照)
ミシンにはコンシール押さえをセットします。

パイピングコードを手作りする場合は、バイアスカットした布を用意。
縫うときに厚みが出ないよう、普通厚〜やや薄手の生地がオススメです。
幅は2.8cmにカット、ダブルガーゼor薄手素材は幅3.5cmにカットします。(縫い代が約1cmになります)
バイアス布に直径3mmの紐を挟み、布が伸びないように縫っていきます。
※伸びないように縫うには、厚紙・インサイドベルト芯などを押さえと布の間にはさんで縫うと良いです。もしくは、ミシンのフロート機能を使用。
パイピングコードを用意したら、各パーツに縫いつけていきます。
縫いつける時も、ミシンの押さえはコンシール押さえで。

縫い始めを外側へ逃すため、イラストのように端から1cmに切り込みを入れ、90°曲げます。

前見返しにつけるパイピングコードは、裾の縫い代3cm〜襟ぐりの前中心を過ぎた合印まで縫いつけます。
コンシール押さえの穴にコードがハマるよう押さえを下げて、縫い代1cmで縫いつけます。

カーブはハサミで細かく切り込みを入れて縫いつけます。(※紐を切らないよう注意⚠️)

縫い終わりも、同じく切り込みを入れてから直角に逃して、仮止めします。
写真は仮止めなしですが、慣れない方は手縫いでしつけをしてから縫いつけてください。

パイピングコードがつきました!
2.後見返しを縫いつける
押さえを通常に戻して…
見頃の背中に、後見返しを縫いつけます。

カーブはロックミシンで端処理します。

縫い目が気になる方・ロックミシンが無い方は、アイロンで内側へ7mm折ります。端処理がしてあれば、そのままでも大丈夫です◎

見頃の背中へのせて、コバステッチで縫い付けます。
3.肩を縫い合わせる

見頃の肩をロックミシンで端処理してから、縫い代1cmで中表に縫い合わせます。
厚地でなければ、袋縫いor割り伏せ縫いでも◎

縫い代を割ったら、端から5mmを4箇所ミシンで押さえステッチします。
4.襟を作る

パイピングコードがついていない方の襟を用意します。

さらに、パイピングしてある襟を上へのせて中表に合わせ、パイピングした時の縫い目の上をなぞるように縫います。
ここで雑に縫ってしまうと、パイピングコードがキレイにならないので、全集中…!

縫い代を5mmに切り落とし、カーブはキワまで細かく切り込みを入れて、表へひっくり返します。

アイロンで整えたら、表の襟(接着芯が貼ってある方)だけ、端から1cmにチャコペンで印をつけておきます。
5.襟を見頃に縫いつける

襟と見頃の合印を合わせながら、襟の表側が上になるように仮止めします。

襟の両端はズレやすいので、クリップではなくミシンor手縫いで仮止めしておきます。

ここで、前見返しも用意。
後ろ見返しと同じく、パイピングの無いカーブをロックミシンで端処理。
縫い目が気になる方&ロックミシンの無い方は、アイロンで内側へ7mm折ります。端処理がしてあれば、そのままでも大丈夫です◎

襟を挟むようにして、見頃と前見返しを中表に合わせ、前見返しを上にして縫い代1cmを縫っていきます。
襟を作った時と同じように、パイピングした時の縫い目の上をなぞるように縫います。

裾からスタートして、前中心の合印を過ぎたところで一旦ストップ。
前中心から2つ目の合印を確認します。(針はそのまま)

確認した合印までゆっくり縫い進めたら、もう一度ストップ。

押さえを上げて、合印の位置へ針のキワまで約1cm切り込みを入れます。(※見返し・襟・見頃すべて重ねてカット)
⚠ミシンの押さえが上がらず、ハサミで切りにくい場合は一度返し縫いをし、一度ミシンから外してから手元で切り込みを入れます。
切り込みから上の2枚(※前見返しと表襟)をよけて、裏襟と見頃のみを縫い合わせていきます。

襟ぐりのカーブでシワが寄りやすいため、注意しながら縫います。

切り込みを入れた反対側の合印を過ぎたら、返しぬいをして一旦ストップ。

表襟と前見返しを合わせ直します。

先ほどと同じように、合印の位置へ約1cm切り込みを入れます。(※見返し・襟・見頃すべて重ねてカット)

返しぬいをした手前から針をもう一度刺し、切り込みから前見返しと表襟を全て合わせて、裾まで縫い合わせます。

裾まで縫えたら、左右のカーブを縫い目から幅2mmくらいまで曲線に切り落とします。

他の縫い代は切り落とさず、1cmのままで。

表へ返したら、アイロンで整えます。

襟ぐりはこんな状態。

切り込みからの縫い代を、すべて襟側へ倒します。

表襟につけたチャコペンを目印に、表襟の端をアイロンで1cm折り、端が縫い目に合うようにして仮止めします。(※アイロン接着テープ、布用スティックのりが便利です◎)

切り込みを約1cm過ぎた位置から反対側の同じ位置まで、襟側の端をコバステッチします。
6.裾を仕上げる

裾から3cm、縫い代の端から見返しの上を中表に縫います。

前端から1cm、縫い目から1cmを斜めに切り落とします。

見頃を広げて、裾を1cm折ります。

前見返し裾の縫い目をひっくり返して、角を出しながら裾をチャコペンの印に合わせてアイロンで2cm折り三つ折りにする。

見返しの上から裾の端をコバステッチします。
前見返しの端も、裾から襟ぐりまでコバステッチで押さえます。

表側から、パイピングコードの端をぐるっとコバステッチします。
7.袖を作る

袖を裏側にして用意します。
(※折り返しをつけない場合、袖口の縫い代を2.5cmに足して1cmと1.5cmの三つ折り、折り端をコバステッチ(お好みでゴムを通し、左右端5mmを押さえミシン)をしたら、手順8へ→)

袖の折り返しを、裏側が上になるように重ねて袖口を1cm縫い合わせます。

袖の折り返しを、縫い目から下へアイロンで折り、縫い代は袖側に倒してコバステッチで押さえます。

パイピングコードの縫い代を、アイロンで裏側へ折ります。

袖折り返し側を1mm控えて、袖口をアイロンで折ります。
パイピングコードの袖折り返し側をコバステッチで押さえます。
合印に合わせると、自然と左右がはみ出るので正解です。(※パイピングの縫い代を折ると端が若干短くなるため、長くしています)

袖の左右をロックミシンで端処理してから、中表に縫い合わせます。厚地でなければ、袋縫いor割り伏せ縫いでも◎
縫い代を割ったら、端から5mmを上下2箇所、パイピングコードの縫い目の上をミシンで押さえます。

袖を表側へ返して、同じように反対側の袖も作ります。
8.袖を見頃にぬい合わせる

見頃を裏側にして、袖を中表に合印を合わせて仮止め、縫い合わせます。
厚地でなければ袋縫いor折り伏せ縫いでも◎

縫い合わせたらロックミシンで端処理、縫い代は見頃側へ倒し、コバステッチで押さえます。

もうすぐ完成です…!
9.見頃ポケットを作り縫いつける

手順7の袖折り返しと同じように、見頃ポケットの折り返しを縫いつけます。
中心に合わせると、自然と左右がはみ出るので正解です。(※パイピングの縫い代を折ると端が若干短くなるため長くしています)
縫い代はポケット側に倒して、裏コバステッチをお忘れなく。
折り返しをつけたら、周囲をロックミシンor家庭用ミシンのジグザグ縫いで端処理します。

周囲の縫い代を1cm折り、見頃へ仮止め、角は三角にぐるりとコバステッチで見頃へ縫いつける。
10.ボタンホール・ボタンを縫いつける

男の子用は右側にボタンホールを、女の子用は左側にボタンホールをあけます。

1番上のボタンの位置は、襟を45°開き、前中心線と襟が交差する位置に決めます。
ボタンの間隔は、幅15cmのボタンで6.5cm〜7.0cmですが、ボタンが小さい場合は間隔を狭く。ボタンが大きい場合は間隔を広く調整してください。
ボタンホールは、ボタン位置の2mm上にあけます。

ボタンは、ボタンホールの上端から下へ2mmの位置に印をつけ、縫いつけます。
ボタンの付け方が不安…!という方は、こちらの記事を参考にして頂ければと思います☺️
これでパジャマ(上)は完成です🍀
次は、パンツを作ります。
11.パンツのポケットを作り縫いつける

ポケット口を1cmと2cmで三つ折り、
コバステッチする。
周囲はロックミシンor家庭用ミシンのジグザグ縫いで端処理します。

周囲の縫い代を1cm折り、パンツの右側()角は三角にぐるりとコバステッチで見頃へ縫いつける。
12.前後股ぐりを縫い合わせ、折り返しをつける

伸び止めを貼っている側を下にして、前後の股ぐりを中表に縫い合わせ、ロックミシンで端処理します。
厚地でなければ袋縫いor折り伏せ縫いでも◎
縫い代は伸び止めテープの貼っていない方へ倒し、コバステッチで押さえます。

手順7と同じように、パンツの裾へ折り返しをつけます。
13.股下を縫い合わせる

股ぐりが中心へくるように向きを整えて、前後の股下を中表に縫い合わせ、ロックミシンで端処理します。
厚地でなければ袋縫いor折り伏せ縫いでも◎
縫い代は、前側へ倒して、裾から5mmを2箇所、パイピングコードの縫い目の上をミシンで押さえます。
14.股下に力布を縫いつける
縦8cm×幅2.5cmにカットした布(ダブルガーゼ・薄手のものは接着芯を貼っておく)を用意。

縦中心に左右の端を5mmずつ折り、上下を1cm折ります。(※仮止めにアイロン接着テープ、もしくは布スティックのりが便利です)

股下の中心に合わせて仮止め、コバステッチで縫いつけます。
15.ウエストを三つ折り、ゴムを通す

ウエストを0.7cm、チャコペンの印に合わせて2.2cmに3つ折りし、ぐるっと折り山をコバステッチで押さえます。このとき、ゴム通し口の分を約2cm開けておきます。
指定の長さ、もしくは好みの長さに調節します。
目安としては、子供のウエスト×0.9+縫い代(2cm)の長さです。

ちょこっとアレンジとして、ウエストから1cmをステッチ、2本目のみに幅7mmの10コールゴムを通すとウエストにちびフリルがつきます◎
幅7mmを2本通すと、綺麗なギャザーになるのと肌触りが優しく…1番始めの完成写真は、幅7mmのゴムを2本通しました◎
ゴムを通したら、パンツの完成です🍀
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