去年の8月に完成した、こんの手作りぬいぐるみ。
Twitterでの反響が大きかったので、制作記録と注意したポイントを細かく残しておきます。
素人の制作記録ですが、お役に立てますように…
初めてのぬいぐるみ作り
夫から、「これ作れる?」とリクエストされたのが、福音館書店さんの「こんを作ろう」でした。
こんとあきは、夫が小さな頃から大好きだった絵本。
テディベアはおろか、ぬいぐるみ作りは未経験だった私、、
ミシンと生地の扱いには、ほんのり自信がついていたので、気合を入れてチャレンジしてみました。
まずは材料をそろえて
夫の厳しい審査に合格したのが、こちらのソフトファー。
ちょうど良いもふもふ感。毛足の長さは1cmくらい。
BR1676(ベージュ)、MN1449(生成り)を使用しました。
次に、洗えるフェルト。
…ですが、使用したのはお口のピンクのみです。
フェルトだと毛玉が出来やすいお鼻は、ざらざら感のある黒のちりめん生地を使用。
また、両足裏のベージュは、ニット生地のスパンフライス/40を使用しました。
そして、タンスの下に敷くシート。(100均で購入)
芯地は、バッグにも使われる不織布のハード。
洋服に使う接着芯は、いつものクライムキ万能接着芯を使用しました。
ワイヤー(18番)…???は初めて耳にしたのですが、口の形状保持に使うようだったので、マスク作りで余っていた、テクノロートを使用しました。
こんな感じに。詳しくはまた後述します。
黒の半丸ボタンがですね…
一番大事なお目目なのですが、HPにある通り直径1.5cmだと、ちょっと小さく感じたんですね💦
(詳しくは後述します)
完成直前に、夫監修のもといくつか比較して、直径1.8cmを選びました。
あと、ジョイント3.5cmは手芸店で見つかったのですが、パンヤ???が分からず💦
素直にぬいぐるみ用の綿を使用しました。
洋服の生地は、オレンジの細コーデュロイと、ロンドンストライプの綿ローンを使用。
これで材料はすべて。
魂を込めて縫っていきます。
型紙を印刷して縫い代つけ
福音館書店のHPから、型紙をA4用紙に印刷。
さらに、型紙を200%に拡大するため、紙を4分割して拡大コピーしました。
そして、パーツが重なっているものは、複数コピー。
そしてそして、、印刷が出来たら〈〉カッコに表示されてる縫い代を、型紙の周囲につけます。
(拡大コピーする型紙は、大抵縫い代がついていないんですよね💦)
こん本体の型紙(2枚目)は縫い代1cmをつけました。
カンの鋭い方はお気づきだろうか。
足のつま先の形を、カーブから角にアレンジしました。
パターンを見た時、うまく縫える自身が無かったので…この方が違和感なく縫いやすいかなと。
追記:シャツの型紙について
完成写真を見て頂くと分かるのですが、パンツに対して、シャツのカマ底が低かったんですね。
完成後、追加のお洋服を作るときに型紙のカマ底を上へ2cm、調整しました。
(調整後のシャツはこちら)
カマ底の調整手順
①:縫い代のない前後の見頃を用意。
脇で合わせて、カマ底を上へ2cm上げた線をなめらかに引きます。
②:調整した前後の袖ぐり長さを測っておきます。
③:測った袖ぐりの長さに合わせて、袖山の長さを調整します。(短くなります)
これで、シャツのカマ底がピッタリになります。
そして、縫い代をつけるのを忘れずに。
…よし!と、型紙の準備ができたところで、もふもふ生地を切っていきます✂️
生地を裁断(コロコロも一緒に)
ファーや毛足のある生地を縫う時に気を付けたいのが、毛の流れ。
手でやさしく撫でて、毛の向きを確認します。
型紙に矢印で毛の向きが指示されているので、間違えないように型紙を並べて、裁断します。
もふもふ生地を、さぁ切るぞ!と気合を入れて裁断するとですね、このふわふわが宙に舞うんですね。
床も机も、もふもふ祭り。
くしゃみが止まらない…😂
ということで、裁断の度にコロコロをかけました(汗)
裁断したら、縫い代に伸びどめテープを貼ります。
カーブが多いので縫いやすくする為と、形崩れ防止ですね。
ジョイントの穴を開ける部分にも、小さく十字に貼って、洗濯や摩擦によって穴が広がらないように補強します。
お顔の白い部分(あご)の口の切り込み周囲も忘れずに。
中温で、生地がアイロンの熱で溶けないように注意します。
洋服のパーツはこんな具合に裁断しました。
ストライプのパンツは、柄の向きに注意⚠️
さらに、オレンジ細コーデュロイも毛の流れに注意⚠️
裁断ができたら、やっと楽しいミシンタイム…🪡
(※以下、頭部だけの写真もあるので、閲覧注意です⚠️)
こんのからだを作る
まずは、お手手から。
ジョイントで穴を開けるのは、ドキドキ…
綿はしっかり計ります。
綿を詰めたら…もふもふのお手手。
立体を作っていく感覚が、癖になりそうです。
同じように、足を作りました。
足のつま先の形をアレンジしたので、足裏は地面に対して平行になりました。
あっという間に体も。
こんのあたまを作る
丁寧に左右対称になるよう、仮止め。縫いました。
アゴの縫い代は、幅0.5cmにカット。細かい切り込みは入れません。
ここの、白い部分はズレ注意ですね…
白とベージュのもふもふです。
口を切るのは大緊張…💦
次は、テクノロートと不織布ハードの芯地で、お口のベース作り。
ピンクのフェルトと合わせ、ボンドを貼って固まるでクリップで固定…。
(痛そうでごめんね…)
さらに、糸でかがりまして、お口の完成💡
お鼻と耳も作り、縫いつけました。
後ろから見ると、こんな形。
耳の位置も、なかなか悩みました…💦
ここに、目をつけていきます。
お目目の半円ボタンを、まち針で仮止めしてみました。
こちらは、指示通りの直径1.5cm。
何となく、小さく感じる…
側面から位置を確認。
反対側からも位置を確認。
斜めも確認。
型紙に指示された位置とは、違う位置になりました。
ここはもう、好みによるとしか…生地や綿の具合によっても変わるので、納得がいくまで微調整しました。
夫にお目目を確認してもらうと、やっぱり小さいようで…
別のボタンを試すことにして、最後につけることにしました。
からだとあたまをつける
タンスシート、白のソフトファーをくるくる巻いて、首筒を作ります。
ここも、指示通りだと少し細く感じたので…
さきほど作った頭部の底の直径に合うように、タンスシートを足して巻きました。
白のソフトファーの巻き終わりは、1.5cm折って手縫いでかがりました。
首筒を体に挿して、ぐし縫いでギュッと絞ったところ。
頭も用意。
いざ、合体💡
首はしっかり、細かく手縫いしました。
側面から位置を確認。
尻尾もつけました。
反対側からも確認。
後ろから見ると、こんな形。
お目目は未だですが、こん本体の完成です🕊
洋服を作る
左前?右前?と迷いました…こんは男の子っぽいから右前かな?
…ということで、右前にしました。
左前の方が、娘が着せやすかったかも💦
次は左前にしよう、と決意。
着せてみました。
可愛い…とっても可愛い。
パンツもできたところで、夫と手芸屋さんへ。
お目目は、1.8cmの半丸ボタンがぴったり合いました。
お目目をつけて、洋服を着せて…ついに完成です🕊
こん、完成!!
可愛くて、背景シートをリビングに敷いて、パシャパシャ撮りました😂
お風呂なんて嫌だよー!のポーズ。
お弁当を買いに行きそうなポーズ。
夫にも合格点をもらい、ホッとしました。
オリジナルの洋服を着せることも…
生地を変えれば、オリジナルのシャツも作れます🪡
娘ちゃんとおそろい生地のシャツです✨
こちらのシャツは、カマ底を調整したあとの型紙で作成しました。
(詳しくはこちら)
比較してみると、脇がスッキリしているのが伝わるかな…?
こちらは、娘ちゃんとおそろいのパジャマ。
襟ぐりと襟の形をアレンジしました。
(写ってしまった後ろのクマさんは、どうかスルーで…😂)
とても愛らしいこん。
手作りされる方の参考になれば幸いです。